投資信託の選び方の3つのポイント
- 投資信託
販売されている投資信託は数千本もあるため、その中から自分に合った投資信託を選ぶのは容易ではありません。投資信託を選ぶ際の主なポイントを3つ挙げるとすれば、①自分の資産形成の目的にあっているか、②過去のパフォーマンス(運用成績)、③コストが挙げられます。
1.自分の資産形成の目的とあっているか
投資信託を購入する際には、投資する資金の性質(中長期資金か余裕資金か)などを踏まえ、リスクとリターンを考えたうえで、自分の資産形成の目的にあった投資信託を選ぶのがよいでしょう。
値動きの激しい株式を中心に組入れる株式投資信託は、値上がりする可能性も大きい一方で、値下がりする可能性も高くなります。他方で、価格が安定した債券のみを組み入れる公社債信託は、株式投資信託と比べて、値上がりする可能性は低い一方で、値下がりする可能性も低くなります。
2.過去のパフォーマンス
新規に設定された投資信託でなければ、過去のパフォーマンス(運用成績)を見ることができます。過去のパフォーマンスが一定の利回りを確保しているか、あるいは、日経平均などのインデックスを上回っているか(アウトパフォームといいいます)により、その投資信託を運用している投資信託委託会社が優秀かどうかを判断する材料となります。ただし、設定されてからの期間が短い投資信託は過去のパフォーマンスを判断だけできるだけの期間がないこともあります。また、過去のパフォーマンスの実績は、これから先の運用成績や得られる利益を保証するものではないことに注意する必要があります。
3.コスト
投資信託のコストも重要です。投資信託には、購入手数料・信託報酬・信託財産留保金といったコストがかかってきます。これらのコストが高い場合には投資信託自体のパフォーマンスが良くても、最終的なパフォーマンスは悪化することになります。例えば、
投資信託のパフォーマンスが年4%だとしても、コストが年1%であれば、最終利回りは年3%となり、税金を考えれば、手取りの金額はさらに低くなります。